ロータリーとは

ロータリーの目的

社会生活における人間の幸福は、他人への思いやりと助け合いにあるとするロータリーでは、クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕、新世代奉仕の5部門を設け、各自の職業を通じて奉仕の理想を推進することを目的としており、そのためには、

(1) 広く知己を求めて奉仕の機会を多く持つ
(2) 各自の職業に誇りをもってその道徳的基準を広める
(3) 公私の別なく奉仕の理想を実行する
(4) 国際的にも理解と友情を広めかつ深める

という四つの道を開き、そして各自が、

(1) 真実かどうか
(2) みんなに公平か
(3) 好意と友情を深めるか
(4) みんなのためになるかどうか

という4つのテストに照らして行動することが大切であります。

ロータリーの誕生とその成長

今から113年前の1905年、その頃経済恐慌で人心の荒れすさんでいたアメリカ社会、特にシカゴの状態を憂えた、青年弁護士ポールP・ハリスが、奉仕の精神によって人の和をはかることこそ、よりよい社会をつくりだす道であると考え、3人の友人と語らって2月23日、この理想を広く人々に呼びかけようと、第1回の会合をひらいたのが、ロータリークラブの誕生であります。

ロータリーとは、会員が持ち回りで順番に集会を各自の事務所でひらいたことから名付けられました。このクラブは着実に成長し、200以上の国家および地域にひろめられ、クラブ数約33,000、会員総数120万人に達し、さらに大きな発展を期待されております。

日本のロータリー

わが国のロータリークラブは1920年(大正9年)10月20日、当時三井銀行の重役であった米山梅吉氏が、初めて東京にこれを創設し、翌10年4月1日、世界で855番目のクラブとして加盟承認されました。

その後太平洋戦争の結果、一時国際ロータリーから脱退するのやむなきに至ったこともありましたが、その間もよくロータリーの精神を堅持して会合につとめ、その真髄と組織を維持し、戦後国際ロータリーに復帰するや、益々発展、現在では北は北海道、南は沖縄まで、クラブ数2,316、会員数97,432名に達し、なおすべての都市、すべての町にその理想の翼を広げる努力をつづけております。

会員は地域内の理想にもえる堅実な実業家、専門職業人の中から定款により1業種1人を選び、週1回のクラブ例会出席によって、各種職域人の交友を通じて地域社会へのより多くの奉仕の機会を得ようとはかっております。

ロータリーの目的

ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することにある
第1 知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること
第2 職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものとすること
第3 ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること
第4 奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること
付記: 「ロータリーの目的」の4つの項目は、等しく重要な意味を持ち、また同時に行動をおこさなければならないものであるということで、RI理事会の意見が一致している。(ロータリー章典26.020)

四つのテスト